猫屋敷

両親は僕が生まれる前から猫を飼っていた．文筆業で生計を立てていた父の部屋では，原稿用紙に向かった父の脇で猫がよく昼寝をしていた．動物好きを「猫派」と「犬派」に分けることが多いが，僕は自他ともに認める「猫派」である．

たくさんの猫と出会い，暮らし，別れてきた．一人っ子の僕は猫と多くの時間を過ごしてきた．人間と同じように猫にもそれぞれの個性というものがあり，いまでも一匹一匹の性格が思い出されて懐かしく思う．

猫といっしょに暮らしていたため，猫の匂いが僕には染み込んでいたのかもしれない．猫からは仲間だと勘違いされるのか，道を歩いているだけなのに野良猫がどこからともなく現れては，僕の足にスリ寄って来ることが多かった．散歩中の犬が僕を見て激しく吠え始めることもあった．犬を飼っている友人宅に行くと犬に襲われたりもした．犬から見たら僕が人間の姿をした大きな猫に見えたのかもしれない．

学生時代に親元を離れてしばらくすると，犬に吠えられることもなくなった．そして猫が僕の元に集まってくることもなくなった．猫の匂いが抜けたのかもしれない．それでもいまだに僕は，自他共に認める「猫派」である．

このページには，僕がこれまでに出会ってきた猫の思い出を記録して行こうと思う．

2005年8月5日

追記 (2009-03-07)
家族からの強い要望に屈し，2006年6月から自宅で犬を飼い始めた．それでも僕は猫型人間である．

追記 (2009-09-05)
古い写真の整理を進めている．猫の写ったカットを見つけたらこちらに掲載することにした．→新コンテンツ:思い出の猫ども

思い出の猫ども：いっしょに暮らしてきた猫どものおもいで

[公園にいる猫]

公園猫：たくさんの人たちに支えられた，公園で暮らす猫の一日

[うちに遊びにくる近所の猫ども]

客猫：うちに遊びにくる近所の猫ども

[江ノ島猫]

江ノ島猫：江の島に棲息する“半野良・半飼い”猫のリストを作ろうという壮大な計画．1997年夏，第1回現地調査終了！

[たまとちび]

たま&チビ：2 匹の飼い猫たま& チビ：両親が飼っていた猫

[東大本郷猫]

赤門猫：東京大学本郷キャンパスに暮らす猫ども

三毛猫のほとんどはメスである．だからオスの三毛猫は昔から珍重されてきた．船に乗せて行けば遭難しないなどと昔の漁師は信じていたらしいし，オスの三毛猫が生まれたというだけで新聞記事になったこともあるらしい．そんなオスの三毛猫に偶然であった人物が書いた本．

なお，三毛猫の遺伝学に関しては以下のページがくわしい↓
三毛猫の謎

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